切削工具のメーカー不良品
- 2023/03/18
- 06:28
今回は僕と同じ金属加工関連を生業にされている方であれば判ると思われるネタです。
専門的なお話にもなるので、興味のない方はスルーして下さい。
次は料理を載せますので(^^;
勤務先である「ドンちゃんカンパニー」は零細企業で、僕の仕事は大型工作機械のオペレーター
が基本ですが、物品の購入、客先や外注への納品や引き取り、ゴミ出し掃除、草刈り、事務処理もします。
零細なので従業員も少ない事から必然的に萬や(よろずや)になってしまいます。
さて、金属加工で使われる切削工具の一つに「エンドミル」があります。
フライス盤などで使われ、多彩な加工ができる主力工具です。
先日、愛用している某メーカーのエンドミルで不良品が見つかりました。
比較をする正規品の写真をうっかり撮り忘れてしまいましたが、上がエンドミルの
シャンク(柄)部分を計測器マイクロメーターで測った写真です。
エンドミル径は12ミリ。シャンク部は本来0~-0.015ミリぐらい公差内の仕様で生産されて
いると思いますが、このエンドミルは+0.12ミリで出来ています。
これではツーリング工具のミーリングチャックのコレットに入らず加工が出来ません。
僕は今の仕事に●十年携わっていますが、こんな事は初めてです。
メーカーの検品もすり抜けて流通してしまったのでしょうか?
工場でロット生産をしていたら1本だけで済んでいない可能性もあります。
一般的にエンドミルなどケースに入って納品された物は開封をすると返品が出来ません。
しかし、今回のトラブルは開封しないと不良品の判明しないので返品交換に応じてもらえました。
そりゃそうでしょ。
ケースの外からハンドパワーで不良品を透視できる特殊能力があったらこんな商売はしてません(笑)